☆スパイスとしての樹木 blog number. 24

こんにちは、太田勝也です。
最近、私の人生においてちょっとした変化が起こりました。
自分のよく知らなかったものが、とても身近に感じられるような出来事があったのです。
私は普段あまり料理をつくらないのですが、一応一人暮らしの経験もあり、
ギリギリ自炊と呼べるかなぁという程度の調理ならやってきたと自負しております。
そんな料理初心者の私ですが、先日初めてスパイスを使った本格的なカレーをつくる機会に恵まれました。
恥ずかしながら「スパイス=辛い粉、香りの強い粉」程度の認識しかしておりませんでした。しかし、いろんなスパイスを組み合わせて使うことで、おいしい本格的なカレーができあがったのです。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、スパイスの魅力を発見してしまいました。
さらに、あることに気づいてしまったのです・・・
そういえばスパイスって植物が原料だよな??きっとスパイスの中には樹木が原料の種類も多いはず!
そんなわけで、今回は「スパイスとして利用されている樹木を調べてみまよう!」というテーマになりました。
ところで、皆様はスパイスって何?と聞かれたら答えられますか?
私はこの問いに答えるべく、スパイスの本を読んだり、ネットで検索したりしました。
すると、ある本にスパイスの条件という記載があったので紹介します。
①植物であること
②調味料としての機能をもつこと
どうやら、「スパイスって植物が原料だよね!?」という私の予想は間違いではないようです。
動物由来の調味料はスパイスとは呼ばないのですね。動物由来の調味料なんてアンチョビぐらいしか思いつきません。あとは、魚醤くらい?
ここからは、私の備忘録も含めスパイス名と原材料の植物名を列記してみたいと思います。
・シナモン → セイロンニッケイ Cinnamomum verum などの樹木の樹皮
・クローブ → チョウジ Eugenia caryophyllus のつぼみ
・ローレル → ゲッケイジュ Laurus nobilis の葉
・ナツメグ → ニクズク Myristica fragrans の種子中の核
・メース → ニクズク Myristica fragrans の種子を取り囲む仮種皮
・スターアニス(八角) → トウシキミ Illicium verum の実
・サンショウ → サンショウ Zanthoxylum piperitum
・カホクザンショウ → カホクザンショウ Zanthoxylum bungeanum
以上、今後追加編集していく予定。
もちろん、スパイスは樹木だけではなく草花も含まれます。そうなってくると、スパイスとハーブの違いというのもややこしい問題ですよね。深入りすると大変そうなので、やめておきましょう。
ここで視点を変えますが、スパイスの歴史というのも面白い話題です。
かつてスパイスは大変高価なもので、西洋では特に珍重されていました。スパイスが金と同じくらいの価値をもった時代もあったそうです。
そして、あの大航海時代にはスパイスを求めて各国が新航路を探索し、生産管理権をめぐって争いました。スパイスの貿易で富を得た国は大帝国へと発展することが許されました。
さらに、スパイスの科学という分野も興味深いですね。
植物をスパイスとして使う場合、重要になるのが「揮発性の精油成分」です。それぞれのスパイスに含まれる精油成分を知ることができればスパイスマスターも夢ではないかも。
さて、現代はスーパーで気軽にスパイスが買える時代になり、私のように興味本位で様々なスパイスを買い漁ることもできる恵まれた時代になりました。
意図せずに、今月はスパイス強化月間となってしまったので、いろんな料理にスパイスを加えて楽しんでいます。
料理が順調に進むとガラムマサラが9回ウラの守護神として多用されるため、終盤はけっこう部屋が匂います。やさしさではなく、スパイス臭に包まれたなら~きっと~あの家は臭いな~とか思われているかもしれません。
現在、季節はずれのスパイスたちが予想以上の猛威を振るってしまい、匂いに敏感なうちの嫁さんをこれ以上刺激するのは正直よろしくありません。激おこぷんぷん丸٩(๑`^´๑)۶
スパイスはかつて、国家の力関係を左右してしまう代物でしたが、なんと現代の我家のパワーバランスにも影響を与えようとしております。スパイス恐るべし。
さて、明日はダシの効いた味噌汁でもつくりましょうか。