☆ヤブガラシの巻きひげ blog number. 17
こんにちは、太田勝也です。
連日、最高気温30℃を超える日が続いて、雑草たちが最盛期を迎えています。
仕事で草取りをしていると、低木に絡み付いたつる植物たちとバトルすることがよくあります。
つる植物といっても様々な強敵が存在します。
でも大丈夫、私の住む新座市において市街地に出現するつる植物はだいたい決まっています。
もちろん、タイプ別の攻略法もちゃんと考案済みなのですが、その話はまた別の機会に譲るとしましょう。
さて、ブドウ科の「ヤブガラシ」という名前のつる植物がいます。
つるで藪を覆い隠して枯らしてしまうほど繁茂する。
それが、このヤブガラシという名前の由来のようです。
一般的につる植物というと、フジのように茎を木の枝などに
くるくると巻きつけながら上に登っていくイメージがあるようです。
しかし、このヤブガラシは茎を巻きつけるのではなく、
茎から巻きひげを伸ばして対象物に巻きつけ、それを支点に登っていくタイプです。
実は、このヤブガラシの巻きひげにはすごい能力があることが最近の研究でわかったのです。
以下 大学ジャーナル(東京大学、つる植物の巻きひげが「味覚」を持っていることを発見) より引用です。
“東京大学の深野祐也助教は、ヤブガラシの巻きひげが動物の「味覚」と同じ能力を持っており、同種の葉との巻きつきを避けることを発見したと発表した。”
“今回の研究では、ヤブガラシの巻きひげを対象にその化学識別能力と識別物質を検証した。その結果、ヤブガラシは同種の葉と他種の葉を識別し、同種の葉への巻きつきを強くさけることが判明した。”
“また、ヤブガラシが識別している物質はシュウ酸化合物である可能性を見出した。”
つまり、ヤブガラシの巻きひげは、間違えて自分や仲間の葉に巻きつかないように、
味覚のような物質を感知する能力をもっているということになります。
言われてみればヤブガラシの場合、巻きひげが自分自身に絡まってごちゃごちゃだぁ!
ということはなく、すっきりと上手に絡んでいるなぁという印象があります。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。」というのは、兵法で有名な孫子の言葉です。
このブログを書いたおかげで、私の中でヤブガラシという敵の情報が無事にアップデートされました。
おや??どこからか音楽が聞こえてきました!
これは、例のハンターたちがモンスターを狩りに出かけるという、あのゲームのBGM。
しかもこれは、今年の3月に新作が発売されたばかりのやつですね。
さて、ヤブガラシは新座市内の全域に出現しております。
それに、本日は新品の除草鎌を装備したところです(^^)
よし、今日もみんなで一狩り行こうぜ!