No.7 目で見る庭のロープワーク

造園の作業にはロープワークは必要不可欠!本書では庭仕事に必要とされる結び方を、図と写真を使ってわかりやすく解説しています。
本書は、造園職人、とくに見習いの方にお勧めしています。
造園の作業でロープワークは必要不可欠です。
誰でも見習いの頃は先輩の職人さんが結び方を教えてくれます。
しかし、見習いも一年目を過ぎると誰も教えてくれなくなります。
何度も聞いてしまうと、覚える気がないと思われて怒られてしまうのです。
なので、造園の職人さんなら、必ずロープワークの練習をしていた時期があるはずです。
人前でわざわざ言ったりしませんが、なんとなくわかります。
ここからは、私が造園業一年目だった頃、
この本をどうやって使っていたのか、ちょっとだけお話します。
ある月、給料をもらいます。そしてホームセンターに行き、シュロ縄と木材を買ってきます。
一人暮らしのアパートに、ロープワーク練習用のセットを組み立てるためです。
そして、男結び、うのくび結び、垣根や支柱の結び方など、その日習ったものを復習していきます。
人によって教え方が微妙に違うので、本書を参考にしながら自分なりに習得していきます。
一度覚えたからといって油断してはいけません!私の場合、次の日にはもう忘れています。
そして、現場でいきなり「結んどけ!」と言われたときに、とっさに結べるようになれば
個人的な合格ラインというわけです。
本書を見ながら、ワンルームのアパートで練習していたことも、今となっては良い思い出です。
しかし、一度覚えたからといって油断してはいけません!
すぐに忘れてしまう私は、「初心忘れるべからず」。
この本を紹介するにあたり、もう一度ロープワークを復習しないといけません。
この本の紹介者: 樹木医 太田勝也