No.13 世界一の庭師の仕事術 路上花屋から世界ナンバーワンへ
石原和幸さん。彼は英国のガーデンショーで、史上初となる3年連続ゴールドメダル受賞という快挙を達成しました。路上花屋から始まり、世界ナンバーワンを獲得するまで、彼はいったいどのような道のりを歩んできたのでしょう。
自分以外の人の人生に触れるということはとても面白いことです。
どんなに専門書をたくさん読んでも、学ぶことができないものがあります。
仕事をしていくうえでは、専門知識よりもそのような人生勉強のほうが大事だったりします。
この本には石原和幸さんが世界ナンバーワンになるなでの道のりが書かれています。
さらに、彼の経験から生まれた仕事術も紹介されています。
石原さんの花屋人生のスタートは、社会人になってから生け花を始めたことがきっかけでした。
花の面白さに目覚めた彼は、路上花屋に「タダでもいいから働かせてくれ。」と飛び込みます。
いろいろあって、29歳で独立して花屋を開業。
35歳のときには「長崎で一番の花屋」という目標を達成してしまいました。
その後、東京へ進出するも有頂天になった彼は事業拡大に失敗。
多額に負債を背負い長崎に戻ります。
しかし、再起を図った長崎では昔のように花が売れず、生きるために必死で庭づくりの仕事をします。
そして、45歳のとき世界で一番権威のあるイギリスのガーデニングショーで世界の庭づくりを見て衝撃を受けます。
ここから、石原さんは世界一の庭師へと駆け上がっていくのです。
ちなみに、上記の情報は石原和幸さんをWikipediaで検索すると見ることができます。
個人的には、この本の第5章がオススメです。
第5章には世界ナンバーワンになった石原さんの仕事術が書いてあります。
どれも本質的なことなので、違う分野でも参考になりそうな内容です。
第1~4章で石原さんの人生録を読んでいるので、第5章の仕事術に説得力があるんですね。
細かく紹介できないのが残念です。
自分以外の人の人生に触れるということはとても面白いことです。
ぜひ読んでみてください。
この本の紹介者: 樹木医 太田勝也