No.10 石ころ博士入門
造園の分野で「石」はとても重要な材料です!・・・すみません、ここで正直に言います。私は石についてはあまり詳しくないのです。そんな「石」初心者の私には、この石ころ博士入門がぴったりでした。
石の世界は奥が深く、単に石といっても種類はたくさんあり、それぞれに特徴があります。
色や模様があるもの。
硬い石、すぐに割れてしまう石、薄く板状にはがれる石。
表面がつるつるした石、ざらざらした石。
さらに、庭づくりにおいて石は重要な景観要素です。
庭の景色をつくる「景石(けいせき)」
庭の通路となる「飛び石(とびいし)」
石組みと砂・砂利を使った「枯山水(かれさんすい)」の庭は世界的に有名です。
その他にも石張りや石垣など、石は様々な用途に使われています。
このように、石の使い方は枚挙に暇がありません。
偉そうに石について語ってしまし恐縮ですが、
私は石についてあまり詳しくないのです。
正直に言うと苦手な分野です。
なので、御影石とか?三波石とか?主要な石材さえ覚えておけば
仕事上はなんとかなるだろうと考えていました。
しかし、やっぱり最低限の基礎知識は必要かなぁと思い、
一番やさしそうなこの本を購入してみたというわけですf(^^)
ところが、実際に本書を見てみると写真も多くてすごくわかりやすい。
私はどうしても写真ではなく、実物の石を見たくなってしまいました。
そしてついに、荒川の河川敷(埼玉県寄居町)に石観察へ出かけたのです。
今までの私では考えられなかった行動です。
百聞は一見に如かず。
「写真と同じ石がころがってる!これが深成岩か!!」と素直に感動しました。
まさに、好奇心が苦手意識を超えた瞬間。
まずは、みなさんも身近な石を観察してみてはいかがでしょうか。
この本の紹介者: 樹木医 太田勝也