No.8 プラントハンター 命を懸けて花を追う

未知の植物を求めて世界中を飛び回る、プラントハンターの西畠清順さん。彼の存在を知ったときは衝撃を受けました。行動力、思考の深さ、何より植物に対する情熱と好奇心、すべてが私の領域を超えていました。プラントハンターという仕事に触れる一冊です!
プラントハンターとは、主に17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、
有用植物や観葉植物を求めて世界中を冒険・探検する人のこと(Wikipediaより)。
実は、現代の日本にもプラントハンターがいます。
そう!この本の著者である、西畠清順さん。
本書には、現代のプラントハンター西畠清順さんの仕事について書かれています。
そしてサブタイトルは「命を懸けて花を追う」、まさに言葉通りの内容でした。
清順さんは、幕末より150年続く花と植木の卸問屋「花宇」の五代目。
もともと、日本や世界中の植物を集める仕事をしていたわけです。
しかし、この仕事は世間にはほとんど知られていませんでした。
彼らの集めた花を使うのは、華道家など華やかな職業の人たちです。
卸問屋はあくまで裏方に徹していたわけです。
しかし、時代が変われば仕事もそれに合わせて変化しなけれいけません。
現在、清順さん率いる「そら植物園」は様々な
イベント・プロジェクトを手がけ、大活躍しています。
150年間蓄積された知識や技術が、清順さんというカリスマを筆頭にして
表舞台に顔を出しはじめたのです。
今後、彼らの活動から目が離せません!
この本の紹介者: 樹木医 太田勝也