No.3 沈黙の春 (新潮文庫)
環境問題に興味のある方、お仕事で農薬を扱う方、ぜひ本書を読んでもらいたい。「沈黙の春」は農薬の危険性を訴えた歴史的な名著です。
幸いなことに日本には四季があります。
植物をはじめとする生物たちは、冬の厳しい寒さを乗り越えて春を迎えます。
春は花を咲かせる植物も多く、昆虫や動物たちもいきいきと活動をはじめます。
人間にとっても、春は新学期や新生活といった始まりの季節ですよね。
しかし、当時レイチェル・カーソンが見たのは生命を感じない、沈黙の春でした。
この本は、農薬(科学薬品)の危険性や汚染状況、人間へ影響について、当時の状況が詳細に書かれています。
農薬使用が全肯定されていた時代、それを批判することはとても勇気ある行動だったはずです。
もし自分が同じ立場だったら、この農薬問題を告発することができたのか・・・
この本の紹介者: 樹木医 太田勝也