有限会社太田造園

病害虫研究所

モンクロシャチホコ ーサクラなどバラ科樹木の害虫ー

特徴:

モンクロシャチホイコはチョウ目シャチホコガ科の蛾です。

幼虫はソメイヨシノなどサクラ類やその他バラ科樹木を食害する。

とくに、サクラ類に集団発生する被害が目立ちます。

 

幼虫の発生は夏~秋にかけて年に1回。土の中で蛹越冬します。

成虫は6~8月に現れ、雌は葉の裏に卵塊を生みつけます。

卵から孵った幼虫が、夏~秋にかけて葉を食害します。

サクラ並木に異常発生し、サクラが丸坊主になることがあります。

2014/9/12 埼玉県新座市 モンクロシャチホコ幼虫

 

2014/9/12 埼玉県新座市 集団でソメイヨシノの葉を食害

防除法:

発生初期は集団で生活しています。集団がついた枝ごと切り取り、ビニール袋に入れて駆除します。

幼虫の発育が進んでいる場合は、農薬散布のほうが効果的となります。

使用可能な農薬として。

「トレボン乳剤」

「オルトラン水和剤」

※いづれも農薬の記載事項に従って、正しく使用してください。

 

参考文献:

・イモムシハンドブック  安田守 著   文一総合出版

・樹木医必携 応用編  小林亨夫 監修 (一社)日本樹木医会