☆ベッコウタケ blog number. 19

こんにちは、太田勝也です。
きのこ~ の~こ~のこ げんきのこ~♪♪
エリン~ギ マイタケ ブナシメジ~♪♪
はい!
これは、きのこを生産する某企業のCMで流れる音楽でした。
知らない方はこちら↓
さて、今回はもちろんキノコの話題です。
主婦のみなさんにとって馴染みのあるキノコといえば、エノキやマイタケ、エリンギ、ブナシメジなどでしょう。
ちなみに、シイタケは意外と高価なもので、私はたまにしか買えません。
もちろん、マツタケなんてものは成城や白金、田園調布あたりのセレブマダムたちが独占状態です。
そろそろ本題に入りますが、樹木医は植物だけでなくキノコの知識も必要になります。
そんな樹木医のみなさんにとって馴染みのあるキノコは、
きっと「ベッコウタケ」というキノコだといえます。
ところで、なぜ樹木医にはキノコの知識が必要なのでしょう?
まず、キノコは菌類ですね。ただし、菌類のすべてがキノコではありません。
このキノコには木材を分解するもの、落ち葉を分解するものなど、種類がたくさんあります。
キノコのなかには樹木の材を分解して腐らせてしまうグループがあります。
場合によって、樹木医は彼らを病原性のある菌(キノコ)と判断することがあるのです。
一見元気そうな街路樹が、突然の強風で倒れてしまった場合、
キノコが木の根元を腐らせていた!ということがよくあります。
もし周囲に歩行者がいたり車両があったら大事故につながりかねません。
例の「ベッコウタケ」とは、そんな危ないキノコの代表格というわけです。
横浜のあぶない刑事は日本のテレビドラマなので、安心して見ていられます。
しかし、都会のあぶないキノコは本当に危ないので注意が必要です。
樹木を扱うものとして、樹木は人を幸せにするものであってほしい。
少なくとも、樹木のせいで人が不幸になるようなことはないようにしたい。
危ないから、街路樹はいらない?公園に木は必要ない?
現代社会において、都会にも樹木は必要だと私は考えています。
都会にも緑が必要なことは、公害や環境汚染などの問題を通して、
日本人も過去に経験して、学習しているはずです。
そういうわけで、樹木医さんはいつもベッコウタケを探し回っているといっても過言ではありません。
もし、ベッコウタケを探していない樹木医さんがいたら職務怠慢なので注意してあげましょう。
樹木医の仕事は完全歩合制といっても過言ではありません。
私のような新米樹木医は、ベッコウタケを探すのが下手なのでお金がもらえないのです。
いつか、たくさんのベッコウタケを発見して、せめてシイタケをたくさん買えるようになりたいものです。
きのこ~ の~こ~のこ げんきのこ~♪♪
このメロディーを聴くと、なぜか元気がでてきます。
※注意
このブログで、樹木医さんはベッコウタケを探す日雇いバイトみたいになっていますが、
実際はちゃんとした樹木のスペシャリストです。そこはぜひご理解くださいm(_ _)m