☆年輪ってナンだ!?超幹入門 blog number. 30
こんにちは、太田勝也です。
前回は幹の断面に刻まれた樹木の防衛線について書いてみました。
が、ちょっと専門的で難しい内容だったかもしれません。
なので、今回はより一般的であろう「年輪」について書くことにしました。
↑さて、これはアカマツを伐採したときの幹断面です。
みなさん、「年輪」という言葉を知っているかと思います。
幹の断面に表れる同心円状の模様のことで、「成長輪」とも呼びます。
日本の樹木では、この年輪を数えることによって樹齢を推定することができます。
さっそく、年輪ができるメカニズムですが・・・
日本の樹木の年輪は、季節の移り変わりによってつくられます。
※注意!広葉樹の年輪は複雑な構造なので、今回は主に針葉樹の年輪のできかたについて書いていきます。
まず、年輪の色が薄い部分は「早材」と呼ばれ、幹の肥大成長が盛んな春期につくられます。
それに対して、年輪の色が濃い部分は「晩材」と呼ばれ、幹の肥大成長がゆっくりになる夏期につくられます。
つまり、幹の成長の早い「早材」は細胞壁が疎になり色が薄く、逆に成長の遅い「晩材」は細胞壁が密になるため色が濃くみえるのです。
この色の差があるため、年輪1本が1年分と理解できるわけです。
ちなみに、針葉樹は材の組織構造が単純なので、広葉樹に比べると、
色の差がはっきりとしています。
ところで、ここまで年輪の説明をしてきましたが、
「日本の樹木の年輪」と限定してきたことに気がつきましたでしょうか。
年輪ができる条件としては、四季があることが前提となります。
もちろん、日本には四季がありますね。
では、一年中温かい熱帯の樹木ではどうでしょう?
そうです!熱帯の樹木には基本的に年輪はできないことになりますね。
年輪とは温帯から寒帯の樹木にみられる現象なのですね。
ただし、熱帯でも雨期と乾期がある地域だと、
乾期には樹木の成長がとまるため成長輪は表れるそうです。
また、実際には個体の生理状態により成長輪ができることがあるそうです。
さて、今回のブログタイトルですがNHKのAIを話題にした番組を少しだけ意識しています。
知っていますか??人工知能ってすごいですよ。
正直、このブログの内容なんてスマホに向かって「年輪」・・・
と話かければすぐに検索してくれます。意味も読み上げてくれます。
平日の深夜に、私がこんなブログ記事を書く意味はあるのでしょうか??
情報という意味ではgoogle先生に完敗です。
ご存知の通り、もはや人間の記憶力や情報処理能力では当然AIにはかないません。
AIはトライ&エラーでいつまでも成長し続けますが、
私は樹木と一緒で確実に年を重ねていきますし、いずれ体力も脳みそも衰えてくるはずです。
でも、自分の体験したことをアウトプットする機会ってとても大事だと思います。
なので、これからも深夜に一人でブログを書くことは懲りずに続けていきたいと思います。