有限会社太田造園

造園関係図書室

No.14 スパイスのサイエンスースパイスを科学で使いこなす!

造園業は植物を扱っていることが最大の特徴だと思っております。なので、「お庭にスパイスとなる植物を植えて、普段の料理で活用したい!」というお客様のご要望にも、ぜひお応えしたいところでございます。

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かつて、日本の庭といえば主に鑑賞するものとして発展してきた傾向があります(茶庭は別として)。しかし、近年では庭で野菜を育てたり、ハーブを植えたりと、庭を積極的に活用していくような傾向に変わってきていると感じています。

 

日本に薬草園、ハーブ園はありますが、スパイス園は聞いたことがありません。もし、日本にもスパイスガーデンがあったら面白そう!最近はそんなことを考えています。

 

せっかく考えはじめたのだから、この機会にスパイスの知識を身につけておいて損はない。さっそくスパイス関係の書籍を調べてみました。

 

どうやら、スパイスの本は多数出版されていますが、スパイスの図鑑的な説明に終始している本が多いようです。

 

今回紹介する「スパイスのサイエンス」という本は、スパイスの基礎知識から始まり、実践的は使用方法もしっかり記載してあります。

 

本書は “あなたはスパイスをどのくらい知っていますか” 、という項目からはじまり、“日本にもあるスパイスの仲間” 、“スパイスは日本人の嗜好に合うのか?” といった身近な話題へと進んでいきます。

 

もちろん科学的な情報もあります。

 

ここでは詳しく書けませんが、スパイスはその植物に含まれる「精油成分」が重要で、その成分を上手に使いこなすことが大切。スパイスの成分を知れば、スパイスの実践的な使いかたが見えてくる。といった内容が印象的でした。

 

どうやら著者は、日本人はスパイスに対して「辛い」、「刺激が強い」、「薬臭い」といったマイナスのイメージが強いと分析しています。

 

私も以前はそのようなイメージをもっていたのですが、この本のおかげで苦手意識が少なくなりました。そして、スパイスは正しい使い方をすれば素晴らしい調味料になると知ることができました。

 

この本の紹介者: 樹木医 太田勝也